住友理工は10月6日、10月14~17日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される「CEATEC 2025」の電池サプライチェーン協議会ブースへ参画することを発表した。同社品をCEATECへ展示するのは、今回が初となる。
BASCブースでは、「動かせ。未来を。」をテーマに、電池サプライチェーンの全体像や参画各社の強みを紹介する。同社は、電池の安全性に寄与する部材として「電池セル間断熱材」を展示予定である。
BASCは、日本、そして世界の電池産業に貢献していくことを目指し、2021年4月に設立された。同社は、BASCの主旨に賛同し、2023年12月より加入している。同社コアコンピタンスの一つ「高分子材料技術」を、カーボンニュートラル社会実現の鍵を握る電池市場へ拡大し、安全・安心・快適を支えるとともに価値共創の加速を目的として、本ブースへの参画を決定した。
展示品の「電池セル間断熱材」は、薄膜高断熱材「ファインシュライト」の技術をさらに発展させ、軽量かつ数百℃の高温に耐えられる断熱材をリチウムイオン電池向けに開発した。セルの膨張収縮を吸収する圧縮特性と、セルが異常発熱した際には隣接するセルへの熱連鎖を抑制する断熱性能で、電池の安全性と長寿命化に貢献する。


