GSIクレオスが本格稼働開始 南仏に化学品事業研究開発拠点

2025年10月08日

ゴムタイムス社

 GSIクレオスは10月7日、南フランス・グラースに設立した化学品事業の研究開発拠点GSIヨーロッパ社フランス支店の本格稼働を開始し、2025年9月17日に同拠点の開所式を開催したと発表した。
 同ケミカルイノベーションセンターは、サプライヤーをはじめとする他社の研究員を招き入れ、互いの技術やアイデアを融合させることで技術革新を促進する、オープンイノベーション・ラボとなる。国籍や立場、経歴や専門分野の異なる研究員が共に研究を行うことで起こるケミカルリアクション(化学反応)により、新たな可能性を創出していく。現在は研究員2名体制で試験運用を開始しており、すでに複数のプロジェクトが進行中となる。
 同社は、この「ケミカルイノベーションセンター」に加え、カーボンナノチューブを中心にナノテクノロジー開発を行う「ナノカーボン開発センター」、繊維事業における糸や生地の開発を行う「GSIソアロンテキスタイルラボ」と、商社でありながら3つの研究開発拠点を有している。今後はこのR&D機能を同社グループの強みとして、各業界における独自ポジションを築くとともに、技術開発を通じた新たな価値とビジネスの創造を推進し、顧客や社会の期待に応える唯一無二の「事業創造型商社」を目指していく。
 同開所式には、サプライヤーを中心にビジネスパートナーの方々を招き、約50名が来場した。グラース市長であり、PaysーdeーGrasse都市共同体の会長でもあるジェローム・ヴィオー氏から来賓の祝辞をもらったあと、同社代表取締役社長吉永直明氏、GSIヨーロッパ社長尾内健氏、同フランス支店長ジャン=バティスト・モランタ氏が登壇し、それぞれスピーチを行った。市長を迎えてのリボンカットセレモニーのあとには施設見学を行い、その後のカクテルビュッフェではビジネスパートナーの方々とともに今後の化学品業界の発展を誓い合い、盛会のうちに幕を下ろした。

研究員とインターン生

研究員とインターン生

開所式テープカット

開所式テープカット

広く明るいラボの内観

広く明るいラボの内観

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