積水化学工業は10月7日、同社の環境・ライフラインカンパニーが、非開削で老朽水道管を更生するパイプインパイプ工法に適用する専用管「エスロハイパーJW PINP」を新開発、2025年10月8日より発売を開始すると発表した。
老朽水道管の更新がなかなか進まない要因としては、人口減少や節水により自治体の水道料金収入が減少傾向にあり、更新に必要な財源の確保が厳しさを増していることや、開削工事が難しい区間が多数存在すること、さらには工事業者の不足などが挙げられる。
そこで、同社では、老朽水道管の更新に対して、これらの課題を解決するため、ポリエチレン管によるパイプインパイプ工法をベースとした新規製品を開発した。耐震型高性能ポリエチレン管は同社が1996年に日本で初めて発売以降、これまで数々の地震において「被害ゼロ」。非開削での老朽水道管路更生の専用管を新たに品揃えすることで、更新の促進に貢献する。
「エスロハイパーJW PINP」の特長は以下の通り。
特長1、EF(電気融着)接合で施工ができるため、品質が安定(「エスロハイパーJW PINP」は通常の施工方法であるEF融着による接合で、特別な技術を必要としないため、地域の水道工事店での施工が可能。)。
特長2、接合部と管外径がフラットでスムーズに挿入できる(接合部を縮径してEFソケットの外径と管外径をフラットにすることにより、更生管が既設管内にスムーズに挿入できる)。
特長3、既設管から1サイズダウンで流量確保(直管部において既設管径から1サイズダウンで施工が可能。従来の接合方法(既設管径から2サイズダウン)と比べて、流量の損失を抑えられる)。
特長4、管を傷から守る外面保護層付き(直管部は外面保護層があるため、管の引き込み時の傷を防止できる)。
なお、「エスロハイパーJW PINP」は、10月29日~31日に開催される2025広島水道展にて初展示をする。
2025年10月08日



