島津製作所は10月２日、同日より液体クロマトグラフ（ＬＣ）用の消耗品を手掛けるワイエムシィのＬＣ用カラムについて、東南アジアにおける販売代理店として、主に製薬企業への営業活動を開始することを発表した。対象国は、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、ブルネイ、カンボジア、ミャンマー、ラオスの10ヵ国となる。
ＬＣは製薬、食品、化学などの分野で用いられる同社の重点機種の一つである。消耗品であるカラムはＬＣによる分離分析に欠かせず、その選択が精度や安定性に直結する。そのため、試料や分析目的に応じて長さや内径、充填剤など適切な選択が重要な製品である。同社は種類が豊富で、世界各国で実績があるワイエムシィ製品の取り扱いにより、ＬＣ用カラムの販売を強化する。
同社は現中期経営計画において、分析装置のみならず、前処理、カラムなどの消耗品、データ解析ソフトを含むトータルソリューションの提供を目指している。今年３月に同社とワイエムシィの間で業務提携契約を結んでおり、東南アジアにおける販売代理店活動はその一環となる。
