旭化成、米FDA承認を取得 モニタリング機能付除細動器

2025年10月02日

ゴムタイムス社

 旭化成は10月1日、同社グループにおいて救命救急医療事業を手掛けるZOLL Medicalが、医療従事者向けのモニタリング機能付除細動器の新シリーズである「Zenix(ゼニックス)」でFDA(米国食品医薬品局)の承認を9月29日(米国東部時間)に取得し、米国において販売を開始したことを発表した。

 ZOLLは北米除細動器市場におけるリーディングカンパニーの一社として、モニタリング機能付除細動器をこれまでも複数ラインアップし、米国におけるEMS本救急医療サービス(Emergency Medical Services)および病院の救命現場において使用されてきた。このたび承認された「Zenix」は、長年にわたり医療現場の顧客からあげられたフィードバックをもとに開発されており、使いやすさ、見やすさ、そして先進的な機能を兼ね備えた画期的デバイスである。また、大型で耐久性に優れたタッチスクリーンを搭載し、必要な情報を迅速かつ確実に提供する。人工呼吸の質を向上させ、高品質なCPR(心肺蘇生:cardiopulmonary resuscitation)を提供するために、医療提供者にリアルタイムで臨床フィードバックを提供できるため、緊迫した現場においても確実な対応を可能とし、患者ケアの質を高めるとともに、業務フローの自動化により使いやすさを実現している。

 このたび承認された「Zenix」は、ZOLLが強みとする重篤な心肺関連疾患領域において、顧客ニーズを捉え、市場競争力を強化した高付加価値製品であり、北米におけるクリティカルケア事業のさらなる成長に貢献する新製品と位置づけている。

「Zenix(ゼニックス)」

「Zenix(ゼニックス)」

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー