芝浦機械は9月26日開催の取締役会において、100%子会社である SHIBAURAMACHINE EMEAを通じてドイツのLWB Steinlを子会社化することに向け、株主との間で基本合意書を締結することを決議したと発表した。同社グループは26年度を最終年度とする中期経営計画「中計2026」に基づき事業ポートフォリオの変革を中心とした各種施策を遂行している。その施策の1つとして掲げる欧州市場開拓の取り組みとして、既存のイタリアの子会社に加え、25年5月にドイツの子会社を設立して射出成形機を中心に拡販を図るとともにM&Aについても欧州事業の拡大に寄与する案件の検討を進めてきた。
ドイツに本社を置く LWB Steinは主にゴム加工用の効率的かつ精密なモジュラー式射出成形機の専門技術を有しており、ゴム・樹脂向け竪型射出成形機の欧州の主要メーカーの一角として、1962年の創業から今日に至るまでの実績とノウハウ、高いブランド力を保有している。 LWB社を同社グループに取り込むことで、欧州における同社の射出成形機事業の生産拠点と販売・サービス力を強化するとともに、同社のブランド力を活かしながら、欧州市場参入の強力な足掛かりとしていく。また、同社のインド工場等のリソースを活用することで、同社の製品コストの削減や、アジア市場向けの拡販にも取り組む。
このようなシナジー効果の創出を通じて、射出成形機を中心に同社グループの欧州における事業拡大が見込めることから、基本合意書を締結のうえ、子会社化に向けた検討を開始することとした。
なお、子会社化の完了後はSHIBAURA MACHINE LWBに社名を変更する予定としている。契約締結日 25年10月初旬(予定)。株式譲渡実行日25年11 月下旬~12月中旬(予定)。
2025年10月01日
