日本精工がコミットメントレター提出 SBT認定取得目指す

2025年09月30日

ゴムタイムス社

 日本精工は9月25日、気候変動対策における国際的機関である「Science Based Targets initiative」に対し、CO2をはじめとした温室効果ガス(GHG)の排出量削減目標である「SBT(Science Based Targets)」認定の取得を目指し、コミットメントレターを提出したことを発表した。

 同社は、カーボンニュートラルの実現を重要な経営課題と位置づけ、2035年度にScope1及びScope2のCO2排出量実質ゼロ化を目指すとともに、Scope3を含めた製品のライフサイクル全体での削減に取り組んでいる。このため、トライボロジーをはじめとするコア技術を駆使して、自社の製造段階においては燃料や電力の使用効率を高める省エネ活動や技術革新、さらには再生可能エネルギーの活用によりCO2排出を削減するとともに、顧客に小型・軽量化や低摩擦化を実現した環境貢献型製品を提供している。

 また同社は今夏、業界で初めて軸受とボールねじのカーボンフットプリント(CFP)算定報告書を公開し、ライフサイクル全体のCO2排出量の算定条件を明示するなど、CO2削減の取り組みについて透明性と信頼性を高めてきた。こうした取り組みも踏まえ、今回、SBT認定の取得を目指すコミットメントレターをSBTiに提出した。

 今後も同社のカーボンニュートラル方針を基本とし、2年以内にSBT認定の取得を目指す。併せて、SBTiのアプローチに基づくGHG排出量の削減計画を策定していく。

 同社は環境課題への対応を通じた社会的価値創出に注力することで、事業の成長とカーボンニュートラル社会の実現に貢献していくことを目指す。

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