クラレは9月25日、2025年8月までに岡山事業所・倉敷事業所・西条事業所の国内3拠点で生産するビニルアセテート関連5製品(VAM、ポバール樹脂、ポバールフィルム、EVOH樹脂、EVOHフィルム)について、持続可能な製品の国際的な認証制度の1つであるISCC PLUS認証を取得したことを発表した。これにより、岡山事業所が生産する酢酸ビニル(Vinyl Acetate Monomer)を起点とする日本国内の認証済サプライチェーン構築が完了した。
本認証取得により、同社のビニルアセテートカンパニーの認証済生産拠点は、2025年1月までに構築した米国ラ・ポルテ工場生産VAMを起点とする欧米間の認証済サプライチェーンとあわせて、欧・米・アジアをまたぐ計8拠点に拡大した。
バイオ・リサイクル原料の活用による製品のカーボンフットプリント削減への取り組みの一環として、同社は持続可能な原料をマスバランス方式によって割り当てたISCC PLUS認証付きビニルアセテート関連製品の販売を一段と推進していく。
同社は、創立100周年を迎える2026年までの5ヵ年計画として、中期経営計画「PASSION 2026」を推進している。長期ビジョン『Kuraray Vision 2026』(独自の技術に新たな要素を取り込み、顧客、社会、地球に貢献し、持続的に成長するスペシャリティ化学企業)の実現に向けて、引き続き、自然環境・生活環境貢献製品の拡大を進めていく。
同社グループは、ISCCの最新の規定に則り、ISCC PLUS要求事項に準拠すること、また、環境寄与に関するダブルカウントはしないことを約束し宣言している。
