エボニックインダストリーズは9月25日、サステナビリティに対する取り組みを評価する国際的な機関であるEcoVadis(エコバディス)より、2025年の企業評価において「ゴールド」評価を獲得したことを発表した。同社は過去12か月間に評価対象となった企業の中で、上位5%に位置づけられている。
「ゴールド」評価により、サステナビリティマネジメントにおけるリーダーシップを証明し、バリューチェーン全体での透明性と説明責任を強化する。
同社の最高人事責任者兼労務担当取締役・サステナビリティ担当執行役員であるトーマス・ヴェッセル氏は、「このゴールド評価は、エボニックが持続可能性に一貫して取り組んできたことの証である。持続可能性を共に実践し、共に形づくることで達成できる成果を示している」と述べている。
EcoVadisの評価は、「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」という4つのカテゴリーに基づいて行われる。評価には社内データに加え、公開情報も活用され、企業の透明性と説明責任が問われる。規制の強化やステークホルダーの期待の高まりにより、企業に求められる基準は年々厳しくなっている。
同社のサステナビリティ部門責任者であるラルフ・デュッセル氏は、「サステナビリティは継続的な改善プロセスで、エボニックはステークホルダーと共に積極的に取り組んでいる。自社のプロセスを最適化するだけでなく、製品がお客様の用途で最大限の価値を発揮できるよう努めている」とコメントしている。
同社は、化学業界の国際的イニシアチブ「Together for Sustainability(TfS)」の創設メンバーとして、グローバルサプライチェーンにおける持続可能性の標準化と監査の推進に取り組んでいる。EcoVadisによる今回の評価は、TfSとの戦略的パートナーシップの成果であり、同社が業界の持続可能性推進において先駆的な役割を果たしていることを示している。
