豊田合成は9月24日、新事業創出への取り組みの一環で、新構造のブラインド「FINRESBLIND(フィンレスブラインド)」を開発したことを発表した。
同社では、スマートホームやエネルギーなどの分野における新規事業の創出に注力している。その中で今回開発したブラインドは、独自開発した特殊な偏光フィルムに、車載エアコンの送風口(レジスタ)の開発で培った技術を組み合わせることで、ブラインドの羽根を無くし、窓サッシへの一体化を実現した。省スペースで設置でき、スタイリッシュな見た目になる他、羽根や調整用の紐が無いため、幼児などへの安全性が高まる。さらに、電動の調光フィルムに比べると配線などの大掛かりな工事が不要で、既存の窓にも簡単に取り付けられる。今後はカラーバリエーションを増やし、よりデザイン性を向上させる。
なお、本製品は2025年8月から、小松ウオール工業のショールーム「Show Move Hub Nagoya」に展示されている。今後、住宅・ビル・商業施設の窓での実用化を目指しており、将来のモビリティでの活用も視野に開発を進めていく。

