日精樹脂工業がK2025に出展 次世代射出成形機など紹介

2025年09月30日

ゴムタイムス社

 日精樹脂工業とそのグループ会社であるNegri Bossiは、ドイツ・デュッセルドルフで10月に開催された世界最大級のプラスチック・ゴム産業展「K2025」に出展し、次世代射出成形機とスマートファクトリー対応技術を紹介した。
 今回の展示では、環境負荷低減・高効率成形・IoTによる成形現場のスマート化を軸に、欧州市場を見据えた最新技術を紹介する。
 電気式成形機NOVA5e360TーH1540[型締力3530kN]では、キューブモールドによる高効率・低環境負荷成形を実現している。欧州Plasdan社製のキューブモールドを活用し、食品容器の蓋と本体を1台で同時成形した。成形工程の合理化と材料ロスの削減を両立しサーキュラーエコノミー実現に向けた、環境配慮型成形技術の提案として実演展示する。
 ハイブリッド式成形機NOVA CANBIO110TーH320「型締力1080kN」(参考出品)では、欧州市場向けの油圧サーボ機新型モデル、環境対応と高品質を両立させた。ハイブリッド式成形機に独自の低圧成形技術「NーSAPLI」を搭載している。PETG30%のランナー粉砕材混合での安定成形を可能にする新型スクリュを採用し、独自のハイブリッドポンプシステム「XーPump」により省エネ・長時間保圧、直圧型締機構による金型保護と長期安定稼働を実現した。
 IoT・スマートファクトリー対応技術は、成形現場のDXを支える独自のIoTソリューションとなる。
 成形機がHUBとなり周辺機器と連携する「Nーconstellation」、OPCーUA通信による各種周辺機器及びMES(製造実行システム)との連携を実現した。
 加えて、成形条件の最適化を支援する「MeltMaster」「AEモニタ(参考出展)」による可塑化診断および材料替え時の条件自動設定機能を備えている。
 会場では、二次元バーコードを活用した成形管理システム「NーQR Scan」、波形・モニタデータのリアルタイム収集と遠隔モニタリングを可能にする「PQ Manager」などを実演する。
 その他、電気式成形機NOVA5e110TーH230[型締力1080kN]0・3mm厚薄肉成形品を標準機で成形可能にする独自技術を活用した新成形工法の実演、電気式成形機NOVA5e180TーT590[型締力1765kN]標準機を用いたリサイクル材のサンドイッチ成形、電気式成形機NOVA5e50TーH100[型締力490kN]優れたクリーン性能と注射針キャップの微細ハイサイクル成形の実演、電気式成形機NEX30Vー1EN1[型締力294kN]マイクロモールディング専用機による超精密成形の実演を行う。
 

ノヴァ5e110TーH230

ノヴァ5e110TーH230

ネックス30Vー1EN1

ネックス30Vー1EN1

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