日本ゴム協会が11月に超入門講座 ゴム技術を2日間で体系的に学ぶ

2025年09月29日

ゴムタイムス社

 日本ゴム協会関東支部は、ゴムの初学者を対象に原材料から製品に至るまでの基礎知識を体系的に学べる「ゴム技術入門講座」を毎年開催している。2021年度からは、よりやさしく解説する「ゴム超入門講座」もスタートし、これまで多くの参加者から好評を得てきた。

 今年で5回目となる「ゴム超入門講座V ~ゴムってどんなもの?~」は、11月25日と26日の2日間にわたり、ZOOMウェビナーによるオンライン開催となる。
 初日は、東京科学大学の赤坂修一氏による「『ゴム超入門講座』への第一歩」でゴム全般の基礎知識を概説。続いて、戸知技術研究所の戸知光喜氏が「ゴムの物理特性を測るー未加硫・加硫・劣化ー」をテーマに、成形性や機能性、耐久性に関わる物理特性の測定方法と注意点を解説する。最後に、化学物質評価研究機構の近藤寛朗氏が「ゴムの基本特性を支配する4つの因子(結晶性、極性、安定性、柔軟性)についての解説」を行い、ゴム材料の特性を生み出す主要因子について紹介する。

 2日目は、加藤産商の加藤進一氏による「ゴム原材料のマーケット」で、合成ゴムや天然ゴム、カーボンブラック、ゴム薬品、ゴム機械などの世界市況について解説。続いて、三新化学工業の立畠達夫氏が「配合:ゴムの性能を引き出す添加剤の働き」をテーマに、添加剤の役割と効果について説明する。最後は、NOKの長井修氏が「混練~成形加工の基礎」と題し、混練から成形加工までのプロセスや各成形方式の特徴、代表的なトラブル事例について紹介する。

 受講料は、会員・協賛団体会員が3万3000円(税込)、会員外は4万9500円(税込)、学生会員は無料。賛助会員は1口2名まで会員扱い。
 申し込みは日本ゴム協会のホームページ(http://www.srij.or.jp)から受け付けており、締め切りは11月20日。
 ゴムの世界への第一歩として、初心者にもわかりやすい構成で学べる本講座は、業界への理解を深める貴重な機会となっている。また、ゴムに興味はあるが予備知識が少ない方、化学や物理の専門知識に自信がない方、ゴム関連企業や商社で営業職に就いたばかりの方、あるいは入門講座をさらに深く理解したい方など、幅広い層に向けて、より親しみやすくゴム技術を紹介する内容となっている。

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