岐阜プラスチック工業の米国子会社であるRISUAMERICAがインディアナ州シェルビービルに建設していた新工場が25年9月に完成し、竣工式を挙行した。新工場はRISUグループにとって15番目の生産拠点で、日本国外で初めての製造拠点となる。新工業の投資額は6年間で約6000万ドル(約95億円)。敷地面積約11万7359㎡(約29エーカー)3万5500坪。建屋面積は約7857㎡(約1・94エーカー)2378坪。生産品目はプラスチック製パレット(将来的に製品ライン拡大予定)としている。
インディアナ工場は「日本品質×環境配慮×アメリカの力」を融合させ、持続可能で信頼できる製品を提供し、地域社会とともに成長することを目指す。操業開始時はプラスチック製パレットからスタートしていくが、今後は物流資材に限らず、RISUグループが扱う多様な製品の製造も検討していく。これにより、北米市場におけるお客様の幅広いニーズに応えるとともに、長期的な事業展開を通じて地域経済の発展に貢献していく。
生産体制については、稼働初期は約21名体制でスタート。そのうち13名は日本から派遣された熟練技術者が務め、日本品質のものづくりを根付かす。中長期的には約40名規模へと拡大し、その半数は現地採用を予定していく。RISU AMERICAは、地域人材の採用・育成に注力し、持続的な雇用機会を創出するとともに、地元サプライヤーとの連携を深め、地域経済の発展に寄与していく。
RISUグループは30年以上にわたりリサイクル材の活用技術を蓄積してきた。特にプラスチック製パレットはリサイクル材を有効活用できる製品であり、1990年以来の製造実績とリサイクル技術を融合させ、環境負荷を低減した持続可能な製品を北米市場へ提供していく。

