帝人フロンティアは9月18日、同社のICタグ通過検知システム「RecoFinder(レコファインダー)」が、研究・産業・医療分野の卸商社であるアズワンが展開を開始した、医療・介護施設向けの院内物品管理システム「Mare‘s(マーレズ)物品管理」に採用されたことを発表した。
「Mare‘s物品管理」は、医療施設で使用する医療機器や医療用消耗品などの外装にICタグを備えた物品管理カードを貼付し、その物品管理カードを専用ポストに投函、カードデータを読み取らせるだけで、在庫確認から補充指示までを自動化するシステムである。従来は医療施設が手作業中心で対応していた在庫管理や発注書作成といった作業が不要になり、業務の省力化が可能となる。今回、このシステムの専用ポストとして、カードポスト型の「レコファインダー」が採用された。
カードポスト型「レコファインダー」の以下の特長が高く評価されたため、「Mare‘s物品管理」の専用ポストに採用された。
一つ目は「対象物のみの通過を高精度に検知」することで、対象物を検知する電波の照射範囲を限定する技術を活用することで、ポスト入口などの読取部を通過したICタグのみを正確に検知し、目的外の対象物の誤検知を回避することが可能となる。
二つ目は「リアルタイムでのデータ記録」で、手作業での入力やバーコードの読み取りなしに、ICタグ情報を瞬時に記録するため、管理対象物の使用情報をリアルタイムに把握することができる。
三つ目は「ユーザーシステムとの連携が可能」で、ユーザーシステム向けにクラウドデータ基盤も提供できるため、容易にシステム連携が可能となる。
四つ目は「SIMカードを内蔵」しているため、電源に接続するだけでデータ通信の開始が可能で、クラウドへのデータ連携も簡単にできる。
同社は、長年培ってきた技術を応用し、世の中の様々なニーズに対応した、人々の暮らしを進化させる製品やサービスを開発・展開している。これからも暮らしの進化や社会課題の解決に貢献するソリューションの提供に取り組んでいくとしている。

