住友理工、ドローンサミットに出展 熱マネジメント製品を3種類

2025年09月19日

ゴムタイムス社

 住友理工は9月17日、9月24~25日にポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催される「第4回 ドローンサミット」に出展することを発表した。

 「第4回 ドローンサミット」は、ドローンや空モビリティの制度整備・技術革新を一層加速し社会実装につなげることを目的に、国・自治体・企業の取り組みを発信・共有する展示会である。

 空モビリティ社会の実現に向けた課題の一つとして、モーターやバッテリーの「温度管理」が挙げられている。同社は、自動車用品分野などで培ってきたコア技術の一つ「熱制御技術」を生かし、熱連鎖を防ぐ断熱やモーターの放熱、インフラ・住環境の遮熱に対するソリューションを提供してきた。今後は、同社の持つ熱制御技術を空モビリティ分野へ拡張し、持続可能な空の社会実現に貢献していきたいと考え、本展示会の出展を決定した。本展示会では、熱マネジメントといった次世代の空モビリティに求められる性能を支える製品として、「薄膜高断熱材:ファインシュライト」「放熱防音材:MIF」「窓用遮熱・断熱フィルム:リフレシャイン」を展示予定となる。

 「薄膜高断熱材:ファインシュライト」は、高分子材料技術を応用し、空気が動けないほど微細な、ナノサイズの細孔を持つ高断熱フィラー(シリカエアロゲル)を塗料化した。不織布、成形樹脂などの基材にコーティングすることで、静止空気以上の高断熱性を発揮する。モビリティにおいて内装品などに活用することで、車室空間の冷暖房効果を高め、燃費・電費向上による航続距離の延長に貢献する。

 「放熱防音材:MIF(Magnetic Induction Foaming)」は、「放熱」と「防音」を両立した防音ウレタンである。熱伝導粒子を入れたウレタンを磁界中で発泡成形することで粒子がつながり、熱の通り道を形成する。一般的な発泡ウレタンの10~50倍(同社調べ)もの放熱性能を実現した。モビリティで使用されるモーターやeAxleなどの車載電装機器の騒音・熱対策に貢献する。

 「窓用遮熱・断熱フィルム:リフレシャイン」は、夏の日射熱流入の抑制(遮熱)と冬の室内熱流出の抑制(断熱)が可能な窓用フィルムである。透明性とガラス破損時の安全性を兼ね備え、通年で窓際の快適性向上や、空調電力削減に貢献する。モビリティの窓ガラスに貼付することで冷暖房によるエネルギー効率の向上と快適な車内空間づくりをサポートする。

「第4回 ドローンサミット」のメインイメージ

「第4回 ドローンサミット」のメインイメージ

ファインシュライト

ファインシュライト

MIF

MIF

リフレシャイン製品

リフレシャイン

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