住友化学がニューオフィス賞受賞 研究棟の機能的配置が評価

2025年09月17日

ゴムタイムス社

 住友化学は9月16日、千葉地区に建設した研究棟「Innovation Center MEGURU」が、このたび、日本経済新聞社とニューオフィス推進協会が表彰する第38回日経ニューオフィス賞において、ニューオフィス推進賞を受賞したと発表した。同社として、日経ニューオフィス賞の受賞は初めてとなる。
 日経ニューオフィス賞は、ニューオフィスづくりの普及・促進を図ることを目的とし、創意と工夫をこらしたオフィスが表彰される。快適かつ機能的なワークプレイスの整備、創造性を向上させる感性への刺激、知識資産や情報の適切な管理・運用など、コンセプトや具体策、効果が評価される。
 第38回日経ニューオフィス賞では、ニューオフィス推進賞、地域ブロックニューオフィス賞、サード・ワークプレイス推進賞などがあり、同社が受賞したニューオフィス推進賞は、応募総数148件の中から16件が選ばれた。
 MEGURUは、環境負荷低減技術と新素材開発の拠点として、2024年6月から稼働を開始した。研究員同士の連携を促進し、研究分野を越えたシナジーを生み出す空間設計を導入している。
 建物中央部に、吹き抜けや中間階(ステップフロア)、打ち合わせスペースを設けることで、部門や領域を越えた偶発的な出会いや日常的な対話と議論を創出している。また、実験室を執務室と隣接させることで移動を効率化し、またガラス窓を多用することで視認性の高さを実現している。
 今回の審査で、MEGURUは、分野を越えたシナジーを生み出す空間形成や自然なコミュニケーションが生まれる工夫があるほか、「ラボ」と「オフィス」という性格の異なるものが機能的に配置されているという点が評価された。
 同社は、長期的に目指す姿として「Innovative Solution Provider」を掲げている。異なる分野の研究者同士の共創を育み、技術や素材の開発をさらに加速することで、新たな価値創造につなげていく。

吹き抜けと中間階

吹き抜けと中間階

執務室と隣り合った実験室

執務室と隣り合った実験室

表彰式の様子

表彰式の様子

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