クラレは9月10日、スタンパ(微細形状を有する金属型)事業に関して、同社が保有する設備をミヤカワに譲渡するとともに、製造技術の移転を行うことを決定したと発表した。
同社のスタンパ技術は、1986年に同社鹿島事業所(茨城県神栖市)で製造を開始したレーザーディスク事業の重要な技術としてスタートし、2003年のレーザーディスク事業撤退以降も光学製品の基盤技術としてビジネスに貢献してきた。
2000年以降は、スタンパ単体でのビジネス拡大を目指し、さまざまな用途への展開による事業拡大に努めてきたが、厳しい事業環境が継続してきた。
将来にわたってスタンパ事業を継続していくためには、高度技術者の継続的な育成と最新鋭設備への更新が不可欠であることから、これまで蓄積してきた技術を生かしつつ事業拡大を目指す方策として、同ビジネスを専門領域とするミヤカワにて事業を継続していくことが将来的な成長に資すると判断した。
