UBEが構造改革の実行時期決定 タイ拠点の生産縮小・撤退

2025年09月05日

ゴムタイムス社

 UBEは9月3日、2025年1月28日付け「2030年の目指す姿の実現に向けたベーシック事業の構造改革に関するお知らせ」について、タイ拠点における構造改革の実行時期を決定したことを発表した。

 2025年1月28日付け開示では、タイ拠点における構造改革について次の通りとしていた。
 「UBE Chemicals(Asia)において、2026年度末(2027年3月)までにシクロヘキサノン・カプロラクタム・硫安の生産は停止し、ナイロンポリマー(PA6)は2系列の生産設備を1系列に縮小する。併せてUBE Fine Chemicals(Asia)においてシクロヘキサノンから副生する1・6ヘキサンジオール及び1・5ペンタンジオールの生産を停止する。」
 しかしながら、事業環境が引き続き低迷する中、関係者との調整によりもう一段の早期実施が可能となったため、生産縮小・撤退時期を「2026年3月」とすることを決定した。
 なお、日本におけるアンモニア及び関連する製品群の生産停止(2028年3月)、カプロラクタム(残存主要期系)及び原料であるシクロヘキサノン、ナイロンポリマー(PA6)の生産停止(2027年3月)については、計画に変更はない。

 本件に伴う2026年3月期連結業績への影響は現在精査中である。今後、開示の必要性が生じた場合には速やかに開示するとしている。

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