住友ゴムが北大に拠点 AI駆使した研究で共創

2025年09月04日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は8月27日、北海道大学の総合イノベーション創発機構データ駆動型融合研究創発拠点である「DーRED」内に、新たな研究拠点「住友ゴムイノベーションベース・札幌」を開設し、9月2日に同拠点に関する説明会を開催した。
 DーREDはAIとデータを基軸に産学官と地域が連携しながら新たな価値創出に挑む先進的な研究拠点。同社の水野洋一常務執行役員は「DーREDに開発研究拠点を設けることで、研究者とより密に連携し共に新しい価値を生み出していく体制を整えた」とし「DーREDの先進的なAIとデータ基盤、北海道大学の卓越した研究力、そして当社が長年培ってきた素材技術とものづくりの知見を掛け合わせることで、全く新しい価値を社会にお届けできると確信している」と期待を示した。
 同社は以前より北海道大学と共同研究を通して先進的なAIとデータサイエンスの研究・開発を推進してきた。
 24年にはDーREDが開設され、その理念に賛同した同社はAI・データサイエンスに関する研究開発をさらに加速させたいという想いから、25年8月にDーREDに参画するに至った。
 上坂憲市研究開発部長はDーRED内に拠点を設置することについて「日常的に研究者や学生と交流できる環境が整備された。現場での気づきやアイデアの共有が研究の質とスピードを高め、より実践的で社会に役立つ成果につながる」とし、「住友ゴムイノベーションベース・札幌は新たな挑戦であり未来への投資。連携を通じて社会に貢献するイノベーションを確かな形で実現していく」と話した。
 また、これまでの成果として、敵対生成ネットワー

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