三洋貿易、三酸化アンチモン代替狙う 米国ヒューバー社の難燃剤訴求 

2025年09月04日

ゴムタイムス社

 三洋貿易のゴム事業部は現在、米国Huber(ヒューバー)社の難燃剤「Kemgard(ケムガード)」やタイMMG社のエポキシ化天然ゴム、中国ダウホン社のフッ素ゴム、アランセオ社のバイオ由来EPDMなど環境に配慮した次世代商材の訴求並びに拡販に力を注いでいる。
 その一環として、11月12日~14日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「高機能プラスチック展」では、米ヒューバー社の技術者を招き、ケムガードの特長などを来場者に訴求する技術セミナーを会場や同社ブースなどで開催する。
 ケムガードは三酸化アンチモン代替を狙う難燃剤で、ゴム事業部は24年秋より取り扱いを開始した。モリブデン系を用いた難燃剤であるケムガードは、PVC(塩化ビニル)を中心にクロロプレンゴムなどにも高い難燃効果を発揮する。自動車用のシートカバーフィルムやルーフィング、PVC製のパイプやケーブル、壁面パネルなどに用いられている。
 三酸化アンチモンは臭素系難燃剤などと組み合わせることにより、高い難燃性を発揮する金属。ただし、主要生産国の中国が24年に三酸化アンチモンの輸出を規制したことを受けて、国内外で三酸化アンチモンの価格は急上昇している。「お客

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