プラスチック機械大手6社の26年3月期第1四半期連結決算が出揃った。(日精エー・エス・ビー機械の25年9月期第3四半期決算、住友重機械工業の25年12月期第2四半期決算)。6社中増収となったのは3社、減収は2社、1社が横ばいとなった。また、営業利益は増益は4社、減益2社、うち営業損失が1社と明暗が分かれる形となった。
◆日精樹脂工業
売上高が98億9000万円で前年同期比1・5%増、営業損失は1億4800万円(前年同期は9300万円の利益)、経常利益は2億2000万円で同18・1%減、純利益は8200万円(前年同期は4300万円の損失)となった。
製品別の売上高は、射出成形機の売上高が71億900万円で同3・4%増、周辺機器の売上高が3億4000万円で同17・3%減、営業部品の売上高が19億7800万円で同9・5%減、金型等の売上高が4億6100万円で同68・7%増となった。
◆日精エー・エス・ビー機械
売上高が327億5400万円で前年同期比23・8%増、営業利益は84億5700万円で同63・2%増となり、経常利益は86億4400万円で同48・9%増、四半期純利益は60億4600万円で同46・6%増となった。地域別では、米州の売上高は111億7200万円で同19・3%増、セグメント利益は20億6200万円で同59・1%増となった。米国政権の不透明な通商・関税政策を受け、中米市場は様子見状態が続いたものの、北米及び南米市場は旺盛な購買力を背景に堅調に推移した。欧州の売上高は58億6200万円で同8・9%増、セグメント利益は10億4100万円で同38・4%増となった。
◆カワタ
売上高は47億5300万円で前年同期比0・0%増、営業利益は4億2900万円で同244・4%増、経常利益は3億9600万円で同59・0%増、四半期純利益は2億6000万円で同79・1%増となった。
セグメント別では、日本の売上高は33億7500万円で同1・7%増、営業利益は4億2200万円で同84・6%増。引き続き電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池関連の売上は低調であったものの、フィルム・シート関連、医療向け等の非プラスチック関連の売上が増加した。
◆YUSHIN
売上高が53億2100万円で前年同期比4・8%減、営業利益は1億5800万円で同28・6%増、経常利益は1億1900万円で同27・0%減、四半期純利益は7200万円で同30・2%減となった。
セグメント別では、日本の売上高は34億7300万円で同3・3%減、営業利益は1億800万円で同54・7%減。米国の売上高は9億4200万円で同0・3%増、営業損失は1900万円(前年同期は8000万円の損失)となった。
◆住友重機械工業
売上高が4946億2700万円で前期比4・9%減、営業利益は216億5500万円で同35・0%減、経常利益は202億3700万円で同40・2%減、当期純利益は124億円で同47・3%減。セグメントのうち、インダストリアルマシナリーの売上高は982億円で同7%減、営業損失は30億円となった。うち、プラスチック加工機械事業は中国の電気電子関連を中心に需要が増加し、売上は増収したものの、利益は欧州での採算悪化が響き減少した。
◆日本製鋼所
売上高が675億4400万円で前年同期比41・9%増、営業利益は52億7200万円で同23・5%増、経常利益は56億1800万円で同16・6%増、当期純利益は43億8100万円で同20・9%増。うち、産業機械事業の売上高は577億4700万円で同51・6%増、セグメント利益は43億1400万円で同31・1%増となった。米国関税政策に端を発する投資の手控え等により、樹脂製造・加工機械の受注が減少した。[/hidepost]
2025年09月18日
