クラレ、センサエキスポジャパンに出展 液晶ポリマーフィルムの用途提案

2025年08月29日

ゴムタイムス社

 クラレは8月27日、9月10日から東京ビッグサイトで開催されるセンサ・コントロールとその応用技術、機器、システム、ネットワークに関する専門展示会「センサエキスポジャパン2025」に、同社の液晶ポリマーフィルム〈ベクスター〉を出展することを発表した。
 〈ベクスター〉は、優れた寸法安定性、低温特性、低吸湿性、電気絶縁性を兼ね備えた高機能フィルムである。フレキシブル回路基板(FPC)用途において長年の実績を有し、近年ではセンサ周辺部材への応用でも関心が高まっており、本展示会では次の用途提案を中心に紹介する。

 主な展示内容として、「湿度変化が激しい環境下でのセンシング部材用途(歪みセンサ、水中センサなど)」では、湿度変化に対する寸法安定性に優れることから、センシング精度の安定化に寄与する素材として期待されており、従来ポリイミドフィルムなどが使用されていた領域における代替材料として提案する。
 「極低温環境下で使用されるセンシング部材用途(量子センサ、光格子時計など)」では、極低温環境下でも高い寸法安定性と電気絶縁性を維持する特性を有しており、超電導技術や量子技術を応用した次世代センサの周辺部材として提案する。
 「電磁弁・アクチュエーター周辺の絶縁フィルム用途」では、高い耐薬品性、耐久性、ガスバリア性により、部品間の緩衝材をはじめとする製品の長寿命化に貢献する周辺部材として提案する。

 同展示会の開催日程は2025年9月10日~12日10:00~17:00、会場は東京ビッグサイト 西展示棟、同社ブースは西ホールSー06となる。

ブースイメージ

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