BASFは8月26日、同社とShanghai Fourier Intelligenceが、さまざまなロボット用途向けの新しい材料ソリューションの評価および開発に関する覚書(MoU)に締結したと発表した。
Fourierの創設者兼CEOであるアレックス・グー氏は、「BASFとの協業によって、FourierはエンボディドAIエージェントの開発の可能性を拡大し、ロボティクス業界全体の進歩を加速していけることを楽しみにしている」と述べている。
戦略的協力協定の一環として、両社は、ロボットおよびその部品向けのエンジニアリングプラスチック、ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタンの応用および開発において、技術面、商業面、マーケティング面、ビジネスモデル面での協力関係を模索し、確立していく予定となる。
同社パフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域のシニア・バイスプレジデントであるアンディ・ポスルスウェイト氏は、「中国の人型ロボティクス分野をリードするFourierとの提携を、大変うれしく思っている。当社の独自の強みと専門知識を活かし、共創を促進し、ロボティクス業界に革命をもたらす最先端の材料ソリューションを開発していく」と述べている。
今回の戦略的協力協定は、同社グループ傘下のコーポレートベンチャー部門であるBASF Venture Capital(BVC)が主導し、成立したものとなる。
BASF Venture Capitalのマネージングディレクター、ローランド・ヌンハイム氏は、「2001年以来、BVCはBASFと外部パートナーとの間で、数多くの産業連携をグローバルに推進してきた。今回の協力は、私たちが中国のロボティクス業界で初めて主導した提携であり、BVCチームがBASFとスタートアップ業界の架け橋となって、価値を創造していることを示す非常に良い事例だと考えている」と述べている。
2025年08月28日
