三井化学は8月19日、長期経営計画「VISION 2030」基本戦略の1つである「DXを通じた企業変革」の中のデジタルによる経営判断高度化システム基盤の第一フェーズが稼働したと発表した。
第一フェーズの稼働では、財務・非財務データを活用した統合ダッシュボードにより、ROIC分析、環境指標であるGHG排出量削減率、PCF(製品カーボンフットプリント)を製品別に可視化することや、外部市況データ、グローバルでの物流量の可視化、さらには同社独自の指標であるBlue Value・Rose Value製品・サービスの売上進捗をタイムリーに解析することができ、迅速な意思決定が可能となる。
また、業務エリアごとの導入も進んでおり、例えばサプライチェーン領域では物流量のグローバルでの可視化による在庫、保管状況の最適化、および輸送における諸経費の削減アクションの立案を通して3年間で約10億円のコスト削減が見込める。
さらに、同経営判断高度化システム基盤は、2026年4月に第二フェーズを迎える予定となる。今後、長期経営計画「VISION 2030」における『経営基盤・事業基盤の変革加速』の核としての役割を担い、ROIC経営の徹底とデータドリブンな企業文化への変革を加速する。
2025年08月20日
