合成樹脂関連の売上は増加 大阪ソーダの4~6月期

2025年08月20日

ゴムタイムス社

 大阪ソーダの2026年第1四半期決算は、売上高が242億8400万円で前年同期比0・7%増、営業利益は39億3900万円で同19・0%増、経常利益は44億4600万円で同9・4%増、当期純利益は30億4700万円で同9・4%増となった。

 セグメント別で見ると、基礎化学品の売上高は96億400万円で同6・0%増となった。クロール・アルカリは、水島工場の製造設備不具合による供給問題が解消されたことで販売数量が増加したため、売上高は増加した。エピクロルヒドリンは、供給問題の解消による販売数量の増加に加え、海外市況の改善により、売上高は増加した。

 機能化学品の売上高は70億4400万円で同9・7%減となった。合成ゴムでは、アクリルゴムは昨年のデボトル工事完工により生産能力を増強したことで、売上高は増加したが、エピクロルヒドリンゴムは欧州等における自動車生産台数減少の影響を受け、売上高は減少した。
 合成樹脂では、ダップ樹脂は欧州でUVインキ需要が増加したことに加え、ダップモノマーは米国において競合品からの置き換えを進めたことにより、売上高は増加した。
 アリルエーテル類では、塗料用途を中心としたシランカップリング剤需要の低迷に加え、中国市況の軟化により、売上高は減少した。

 26年3月期の連結業績予想は、売上高は1020億円で前期比5・8%増、営業利益は170億円で同28・3%増、経常利益は181億円で同27・9%増、親会社株主に帰属する当期純利益は123億円で同19・0%増を見込んでいる。

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