三ツ星ベルトの26年3月期第1四半期業績は、売上高が223億2400万円で前年同期比0・5%減、営業利益が23億9500万円で同50・5%増、経常利益が26億6000万円で同14・7%増、四半期純利益が20億6500万円で同53・5%減となった。
セグメント別では、国内ベルト事業の売上高は73億1900万円で同5・6%増、セグメント利益は18億6100万円で同16・4%減となった。自動車部品分野では売上高が増加した。新車向け電動ユニット(EPSなど)駆動用ベルトの販売及び輸出用商用車向けベルトの販売が堅調に推移し、売上高の増加に貢献した。
産業機械分野でも売上高が増加した。伝動ベルトの販売が農業機械、射出成形機、ロボット向けの需要復調により増加。樹脂コンベヤベルトの販売も物流倉庫や食品工場向けに順調に推移した。
海外ベルト事業の売上高は118億7200万円で同2・5%減、セグメント利益は9億400万円で同97・8%増となった。自動車部品分野では、現地通貨ベースでの売上高は増加したが、円高基調の為替相場により、邦貨ベースでは売上高が減少した。四輪車向け電動ユニット(EPSなど)駆動用ベルトや、電動二輪車向け後輪駆動用ベルトなどの電動化対応製品の販売は堅調に推移した。米国市場の多用途四輪車向け製品は、顧客の生産調整の影響を受け、販売が低調となった。
産業機械分野では、現地通貨ベース及び邦貨ベースの双方において売上高が増加。農用市場における新製品の投入や新規顧客の獲得が奏功した。東南アジアでは市中在庫の調整が解消に向かっている。
建設資材事業の売上高は16億2100万円で同15・5%減、セグメント利益は9500万円で同7・2%増。建築分野向けでは、施工現場の人手不足の影響を受けて売上高が減少。土木分野向けでは、前年同期に比べ大型の工事物件が少なく、売上高が減少した。
エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品などが含まれる売上高は15億1100万円で同6・7%増、セグメント利益は8100万円で同63・2%増。電子材料分野では、半導体及び電子部品向けの導電性ペースト材の新規用途の開拓や新規顧客の獲得が奏功し、売上高が増加した。
26年3月期通期業績は、売上高890億円で前期比1・7%減、営業利益86億円で同3・7%減、経常利益86億円で同6・1%減、純利益68億円で同24・9%減を見込む。
2025年08月18日
