デンカの26年3月期第1四半期連結決算は、売上高が940億6700万円で前年同期比1・2%減、営業利益は23億200万円で同51・2%減、経常利益は16億7100万円で同53・7%減、四半期純利益は50億100万円で同122・2%増となった。
セグメントのうち、エラストマー・インフラソリューション部門売上高は258億300万円で同11・6%減、営業損失は13億9500万円(前年同期は営業損失1億7100万円)となった。クロロプレンゴムの需要は引き続き低調に推移した。このほか、農業・土木用途向けのコルゲート管の販売は前年並みとなったが、特殊混和材の販売は工事遅れなどの影響により前年を下回った。
ポリマーソリューション部門の売上高は337億9500万円で同3・7%増、営業利益は4億円で同59・6%増となった。デンカシンガポール社のMS樹脂の販売は概ね前年並みとなった。このほか、食品包材用シートおよびその加工品や合繊かつら用原糸「トヨカロン」は、需要回復が遅れており、前年並みとなった。
26年3月期通期の連結業績予想は、売上高が4100億円で前期比2・4%増、営業利益は250億円で同73・4%増、経常利益は190億円で同149・2%増、当期純利益は150億円(前期は123億円の損失)を見込んでいる。
