NOKの26年3月期第1四半期連結決算は、売上高が1718億6600万円で前年同期比8・7%減、営業利益は70億200万円で同23・9%増、経常利益は86億2500万円で同28・3%減、四半期純利益は57億2900万円で同18・3%減となった。
シール事業は、売上高は893億100万円で同1・8%増、営業利益は62億9300万円で同40・0%増となった。円高による減収影響があったものの、自動車向けでは販売の主要な指標である日系自動車の生産台数が増加したこと、一般産業機械向けでは建設機械向けを中心とした需要の増加等により、販売が増加した。売上高の増加ならびに価格転嫁等の価格改定活動の推進により、営業利益は増加した。
電子部品事業は、売上高は744億9300万円で同19・0%減、営業利益は2億6300万円で同39・2%減となった。円高による減収影響のほか、売上に含まれる外部購入部品代の減少もあり、売上高は減少した。これらの要因を除いた用途別の実質的な売上では、自動車向けの販売が減少した。それ以外の主要用途では、スマートフォン向け販売は微増、ハードディスクドライブ向け販売は微減となった。売上高の減少や固定費の増加などにより、営業利益は減少した。
その他事業は、売上高は80億7100万円で同5・7%減、営業利益は4億4600万円で同37・8%減となった。
26年3月期通期連結業績予想は直近に公表されている業績予想からの修正は無く、売上高は7071億円で前期比7・8%減、営業利益は377億円で同1・2%増、経常利益は485億円で同0・9%増、当期純利益は365億円で同20・4%増を見込んでいる。
