EBITDAは前年比12%減 エボニックの25年度第2四半期

2025年08月12日

ゴムタイムス社

 エボニックインダストリーズの2025年第2四半期における調整後EBITDA(支払利息・税金・減価償却費控除前利益)は5・09億ユーロで前年同期比12%減、売上高は35億ユーロで同11%減となった。前年同期の業績が好調だったことから、業績は低調だった。
 売上高の減少は主に不利な為替変動の影響に加え、2024年第2四半期にはまだ同社で展開していた高吸収性樹脂事業の売却によるもの。販売数量は4%減少した。価格は概ね安定して推移した。C4チェーン製品の売上高は平均を下回った。また、ポリアミド12などの生産設備におけるメンテナンスに伴う操業停止も予定より長期化し、売上減少の一因となった。
 調整後EBITDAマージンは、前年同期とほぼ同水準の14・5%だった(同14・7%)。純利益は、組織の効率化を図る「エボニック・テーラーメイド」プログラムの引当金の影響で前年同期はマイナス500万ユーロだったのに対し、当期は1・2億ユーロであった。
 2025年の調整後EBITDAは、世界経済がこれ以上悪化しない限り、20億ユーロから23億ユーロの予測範囲の下限に達すると見込んでいる。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー