積水化成品工業の2026年3月期第1四半期決算は、売上高が319億6000万円で前年同期比5・4%減、営業利益は2億6200万円(前年同期は2億2000万円の損失)、経常利益は2億2100万円で同57・3%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億1100万円で同149・5%増となった。
ヒューマンライフ分野の売上高は129億2300万円で同4・9%増、セグメント利益は5億6700万円で同382・9%増となった。
食領域のエスレンシートでは、スーパー向け食品容器用途の出荷数量は前期並を推移した。省資源素材などの環境貢献製品や納豆容器の出荷数量は好調で、即席麺用途の需要は回復傾向で出荷数量は好調となった。エスレンビーズでは、農産用途は天候の影響により出荷数量は低調となった。水産用途は漁獲量減少から鮮魚向けは低調に推移し、養殖向けも低調となった。各地域の生協でリサイクル原料を使用したRNWの採用が進んだ。
インダストリー分野の売上高は190億3600万円で同11・3%減、セグメント利益は3億6900万円で同40・3%減となった。
モビリティ領域では、自動車部材用途での売上は、日本で新モデルの量産遅れがあるも、北米での好調や価格改定効果もあり、全体では好調に推移した。部品梱包材用途での売上は、南東アジア地域で需要回復の兆しがあるも、全体的に需要が低迷し、低調に推移した。FRP部材ならびに関連資材の売上は、トラック・バス向けが好調で、前年をやや上回った。Proseatグループは、欧州市場の自動車生産台数が前年を下回り、赤字継続となった。
エレクトロニクス領域では、ビオセランが液晶パネル搬送資材用途は他素材への切替による減少があり、全体では前年をやや下回った。テクポリマーの売上は、ディスプレイ用途は顧客での在庫調整影響で減少も、ライティング・塗料用途の需要が伸長し、全体では好調に推移した。
医療・健康領域では、プロテクティブスニーカー向けの需要減少に伴い、エラスティルの売上が低調に推移した。ゲルロールの北東アジア向けが好調、医療用途の需要も回復基調で、テクノゲルの売上が全体では好調に推移した。
通期の連結業績予想は、売上高が1140億円で同16・8%減、営業利益が18億円で同180・7%増、経常利益が14億円を見込んでいる。
