島津製作所は8月4日、7月25日に信州大学が開所したアクア・リジェネレーション共創研究センターに入居したと発表した。
同社と信州大学は、2024年8月に「包括的連携に関する協定書」を締結しており、水やエネルギーに関連する先端的技術に関するテーマの探索や同社の持つ分析計測技術の活用検討、双方の研究者・技術者の育成を開始している。この度入居した「信州大学&島津製作所水質研究センター」(仮称)には、同社の液体クロマトグラフ質量分析計「LCMSー8060RX」、ガスクロマトグラフ質量分析計「GCMSーQP2020NX」などを設置し、「信大クリスタル」などの先端材料を使った「水の浄化・循環利用」や、次世代エネルギーとして期待される「水由来水素エネルギーの生成・利用」などに関する共同研究を進めていく。
信州大学は、2023年度に文部科学省の補助事業「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(JーPEAKS)」に採択されている。同社は、信州大学との共同研究により、脱炭素社会や次世代エネルギーの開発に貢献していく。
「信州大学&島津製作所水質研究センター」(仮称)の場所は、信州大学松本キャンパス内のARCH2階、設備は、液体クロマトグラフ質量分析計、ガスクロマトグラフ質量分析計、全有機体炭素計、レーザ回折式粒子径分布測定装置、イオンクロマトグラフ、ICP発光分析装置、ICP質量分析計など、研究期間は2024年から5年間となる。
2025年08月07日

