三菱ケミカルは8月1日、完全子会社であるジェイフィルムの全株式を、丸の内キャピタルが管理・運営する丸の内キャピタル第三号投資事業の特別目的会社に譲渡することで合意し、7月29日に最終契約書を締結したと発表した。
ジェイフィルムは1955年の設立以来プラスチックフィルムおよびラミネート製品を中心とした包装資材の製造・販売に取り組んできた。これまで蓄積したフィルム加工のノウハウやラミネート技術が評価され、国内の食品包装を中心に幅広く採用されている。
同社は、2024年11月に公表した「新中期経営計画2029」に基づき事業ポートフォリオの見直しを進めるなか、ジェイフィルムの持続的な発展には、ベストオーナーのもとで競争力の強化を図ることが最善だと判断し、このたび同社が保有するジェイフィルムの全株式を丸の内キャピタルへ譲渡することを決定した。
ジェイフィルムの設立は1955年、資本金は12億2200万円、売上高は336億円(2025年3月期)、従業員数は827名(2025年3月末時点・連結)、事業内容は合成樹脂原料による包装資材の加工製造ならびにその販売(プラスチックフィルムの製造、加工および販売、印刷及び印刷用版の製造、販売、合成樹脂原料(ポリオレフィン系)の販売、前各号に付帯する一切の事業)、株主は同社100%となる。
譲渡先は丸の内キャピタル、所在地は東京都千代田区丸の内2丁目7ー2JPタワー11 階、代表者は、代表取締役社長藤田正敦氏、設立は2008年、資本金は2億5000万円、事業内容は投資事業有限責任組合財産の管理・運営および助言業務、株主は三菱商事100%、2025年12月29日株式譲渡完了予定となる。
2025年08月05日
