帝人、バイオマスPC樹脂が採用 万博に展示のパイプオルガン

2025年08月01日

ゴムタイムス社

 帝人は7月31日、同社グループでプラスチックの成形などを手掛けるテイヨーが製造したバイオマスポリカーボネート樹脂製のパイプが、世界初のバイオプラスチック製のパイプオルガンに採用されたことを発表した。同パイプオルガンは、2025年日本国際博覧会の「大阪ヘルスケアパビリオン」で開催されている「リボーン チャレンジ」エリアに8月19~25日まで展示される予定となる。

 大阪・関西万博で展示されるバイオプラスチック製のパイプオルガンは、地球温暖化問題や海洋プラスチック問題などの解決にプラスチック業界の技術やアイデアが貢献できることを示すシンボルとして、西日本プラスチック製品工業協会の企画「バイオプラスチックでREBORN」に参画したプラスチック成形メーカー8社が製造した。

 このたび採用された樹脂製のパイプは、同参画企業からの要請を受けたテイヨーがマスバランス方式を適用した同社のバイオマスポリカーボネート樹脂を用いて製造したもの。石油由来のポリカーボネート樹脂製のパイプと比較して、製品のライフサイクル全体における温室効果ガスの排出量削減に貢献することや、テイヨーがさまざまな長さや直径のパイプを製造可能な技術を有していることが評価されて採用に至った。

 同社グループは、環境負荷低減につながるソリューションの提供を進め、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」を目指すとともに、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

バイオプラスチック製のパイプオルガン

バイオプラスチック製のパイプオルガン

バイオマスポリカーボネート樹脂製のパイプ

バイオマスポリカーボネート樹脂製のパイプ

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