エボニック、グリーン電力を使用 独でポリブタジエン製品生産

2025年07月31日

ゴムタイムス社

 エボニックインダストリーズは7月28日、同社の塗料・接着剤樹脂部が、2025年7月1日より、ドイツ・マールにおけるポリブタジエン製品の生産に再生可能エネルギー由来の電力(グリーン電力)を使用していることを発表した。この取り組みは、2021~2030年までにスコープ1および2の排出量を25%削減するなど、2030年までの環境目標達成に向けたエボニックのサステナビリティ戦略の一環として実施されている。

 POLYVESTのサステナビリティ事業マネジャーを務めるサスキア・ヤヴォルスキ氏は、「ネットゼロの実現を目指す過程において、製品のサステナビリティを強化するお客様のお手伝いができることを嬉しく思う。当社にとってCO2排出量の削減は、間違いなく製品の付加価値となっている」と述べている。

 POLYVESTの2つの生産施設におけるグリーン電力への転換を決断したことは、POLYVEST生産のサステナビリティ強化における新たなマイルストーンとなる。近年、すべてのPOLYVEST製品は、ISCC Plus認証を受けたマスバランス方式で生産するeCOグレード製品として、段階的に市場に導入されてきた。

 この取り組みは、同社のグリーン電力に対する広範なコミットメントに基づいて実施されている。2025年から、複数の電力購入契約を締結し、持続可能なエネルギー調達への取り組みをさらに推進していく。

 POLYVESTは、さまざまな化学組成を持つ液体ポリブタジエンである。すべてのPOLYVESTグレードは、その特徴的な微細構造により優れた反応性を示し、自動車、建設、エレクトロニクス産業などの幅広い用途に使用できる。

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