東洋紡が子会社のTIMAを解散 エアバッグ用基布はタイ拠点で供給

2025年07月31日

ゴムタイムス社

 東洋紡は7月28日、米国で自動車エアバッグ用基布を販売する同社子会社「Toyobo Industrial Materials America」について、近年の原材料費や労務費の高騰など市場環境の変化などを踏まえ、このほど解散することを決定したと発表した。
 今後、北米市場向けには、タイの同社販売子会社を通じて、エアバッグ用基布を供給していく。
 同社は現在タイにおいて、石油化学製品大手インドラマ・ベンチャーズ傘下企業との合弁によるエアバッグ用原糸生産会社「Toyobo Indorama Advanced Fibers」およびエアバッグ用基布製造会社「Toyobo Saha Safety Weave」による一貫生産体制を構築している。今後もタイの拠点より、北米・欧州をはじめとするグローバル市場に向けて、顧客の幅広いニーズに対応しながらエアバッグ用製品を供給していく。
 解散する子会社は、Toyobo Industrial Materials America、所在地は米国アラバマ州、代表者は木本真之氏、資本金は2850万ドル、出資比率は同社100%、事業内容は北米向け自動車エアバッグ用基布の販売、設立は2011年となる。
 解散および清算の日程は、業務終了および清算手続き開始時期が2027年3月末(予定)、清算結了は現地の法令に従い、必要な手続きが完了次第となる予定。
 同社個別業績および連結業績に与える影響は軽微であると想定するが、開示すべき事項が判明した場合は速やかに告知するとしている。

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