三菱ケミカルは7月25日、トナー用ポリエステルレジン事業から撤退することを決定したと発表した。
同社は1989年からトナー用ポリエステルレジン事業を展開してきたが、ペーパーレス化やコロナ禍以降の働き方変容に伴う印刷需要の縮小に加え、近年の原料価格高騰や人件費の増加などにより事業の採算は極めて厳しい状況となっている。
このような状況の中、同社は合理化や固定費の削減などに取り組んできたが、取り巻く事業環境を鋭意検討した結果、収益性の改善および将来的な成長は困難であると判断し、同事業から撤退することを決定した。
撤退事業、対象製品はトナー用ポリエステルレジン「ダイヤクロン」、製造拠点は東海事業所愛知地区、事業撤退のスケジュール(予定)は、2026年3月末生産停止、2026年6月末販売終了となっている。
2025年07月29日
