UBEは7月1日、amuと共同で宮城県気仙沼市にて回収した廃漁網からナイロン繊維を再生するプロジェクトでの開発品が「仙台うみの杜水族館」の制服として採用されたことを発表した。
同社とamuは双方が持つ技術力と情報ネットワークを駆使し、三陸沖の主要漁法である大目流し網漁法で使用された廃漁網を回収し、数多くの工程を経て生地への再生を実現した。
同社が生産・販売するUBE NYLONは自動車部品や食品包装用フィルムを始め、漁網や釣糸にも使用されている。海洋汚染防止の観点から廃漁網等、廃漁業資材の回収・リサイクルはナイロンサプライヤーの社会的責任と認識しており、この課題解決に向けたアプローチの一つとして、廃漁網からナイロン繊維を再生するプロジェクトに参画し、今回の採用に至った。
今後、同社は廃漁網だけではなく様々な廃プラスチックによる環境汚染防止/環境保全の取り組みを更に進めていく。
同社グループでは地球環境問題への取り組みにおいて、GHG排出量の削減に努めるとともに、環境に貢献する製品や技術の開発とその実用化を推進している。環境貢献型製品・技術、ソリューションをより多くの顧客に提供することで、社会全体のカーボンニュートラルに貢献し、同社グループが2030年に目指す姿である「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」を実現していくとしている。