レゾナック、英投資ファンドに フッ素化合物の英子会社売却

2025年07月02日

ゴムタイムス社

 レゾナックは7月1日、Rcapital Partnersとの間で、同社の100%子会社である英国のフッ素化合物メーカーF2 Chemicalsを2025年6月30日付で売却することについて合意し、契約を締結したと発表した。

 F2 Chemicalsは、欧州各国及びアメリカを中心に、フッ素化合物の製造及び販売に係る事業を行ってきた。また、同社は2008年にF2 Chemicalsの全株式を取得して以来、両社のシナジーを活かしながら、顧客の多様なニーズに応える付加価値の高いソリューションを提供してきた。
 一方、同社グループは、「統合新会社の長期ビジョン(2021~2030)」で示した通り、世界トップクラスの機能性化学メーカーとして、持続可能な社会への貢献を目指している。その実現に向けて、継続的にポートフォリオの見直しをはかることで持続的な成長を追求している。このビジョンに基づき、最適な経営資源の配分および事業ポートフォリオマネジメントを検討する中で、本事業の在り方について、あらゆる選択肢を慎重に検討した。その結果、Rcapitalとの間で本取引を推進することを決定した。
 Rcapitalは、主に英国企業に対して20年以上の投資実績を持ち、業界に関する専門的知見及び経営資源を有している。Rcapitalのもとで事業拡大を図ることが、F2 Chemicalsの各ステークホルダーにとって最適であると判断した。

 同社は、F2 ChemicalsがRcapital及びその株主から、事業運営に係る支援を受け、柔軟かつ大胆な事業戦略を展開することで、さらなる成長と競争力の強化が実現できるものとしている。
 なお、本取引による当社業績への影響は軽微と見込んでいる。

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