日本インシュレーションは11月28日、けい酸カルシウムを主成分とし、従来製品よりも高温域に対応した「DAIPALITEーE 1100」を開発し、2025年1月より100%子会社であるジェイ アイ シー ベトナム(JICV)で製造を開始する予定と発表した。
炉のバックアップ材として1000℃以上の熱に耐える断熱材市場に応えるべく、今回の開発に至った。主に世界の炉のバックアップ材市場に向けて提供予定となる。
特徴は3点。1つ目は、バイオマスを利用した製品であるという点。JICVではボイラーの燃料にもみ殻を使用しており、CO2排出量削減に貢献している。またその残渣であるもみ殻灰を主原料としているため、廃棄物が少なく環境に優しい無機材料となる。アスベストフリーのため安心して使用してもらえる。
2つ目は、高温での耐熱性があり、熱伝導率が低いという点。優れた耐熱性により、連続使用に耐えることができる。そのため各種レンガやキャスタブルのバックアップ材として最適な製品となる。特に高温域において、低い熱伝導率を実現しており、炉をスリムに設計することができる。
3つ目は、軽量で強度が高いという点。見かけ密度が200kg/㎥と軽量でありながら、高い強度がある。ハンドリング性に優れているため、施工時の負担を軽減できる。
2024年11月29日