東ソーは8月2日、電話会議による決算説明会を開催し、坂田昌繫執行役員経営管理室長が25年3月期第1四半期決算の説明を行った。25年3月期第1四半期売上高は2528億6200万円で前年同期比5・1%増、営業利益は198億1600万円で同45・6%増、経常利益は273億5900万円で同23・1%増、四半期純利益は162億3200万円で同22・7%増となった。
セグメントのうち、石油化学事業の売上高は505億円で同1・7%増、営業利益は33億円で同12・5%増となった。製品別では、クロロプレンゴム(CR)の売上高(4~6月)は増収増益となった。クロロプレンゴムは需要回復により出荷が増加し増収となったほか、販売数量の増加により増益となった。
25年3月期通期のクロロプレンゴム需要について「足元の内需は値上げ前の需要の先取りの動きがみられるが、自動車用途やその他用途ともに本格回復はまだ先とみている。一方、輸出は在庫調整が一巡しており、緩やかな回復が続くとみている」(同社)。
また、ポリエチレン樹脂については、内需は幅広い業界・用途で需要が回復し始めており、出荷数量が増加した。また、原料ナフサの上昇による値上げを実施したため販売価格は上昇した。一方、輸出はEVA樹脂を中心に海外市況が悪化しているため出荷数量が減少した。
25年3月期通期連結業績予想は当初予想から変更はなく、売上高は1兆900億円で前期比8・4%増、営業利益は1000億円で同25・2%増、経常利益は980億円で同2・2%増、当期純利益は590億円で同2・9%増を見込んでいる。[/hidepost]
2024年08月02日