積水化学、約20億円投資 機能性微粒子の能力倍増 

2024年06月04日

ゴムタイムス社

 積水化学工業の高機能プラスチックスカンパニーは、山口県周南市に所在する子会社の徳山積水工業で機能性微粒子(製品名アドバンセル)の生産能力増強を決定した。
 2025年度第4四半期(2026年1~3月)からの増産開始を予定し、2026年度には現行生産能力の倍増を計画する。投資金額は約20億円。
 アドバンセルは、熱可塑性ポリマーセル内に低沸点炭化水素を内包した、機能性微粒子。加熱することによって、シェルが軟化し、それと同時に内部の炭化水素が急激に膨張して、中空状のバルーンを形成するため、樹脂(基材)に混練することで、軽量化・柔軟化など、さまざまな特性を実現させることができる。
 高機能プラスチックスカンパニーの機能樹脂事業部では、アドバンセル事業をグローバルに展開しており、自動車用シール材、靴底、建材など幅広い用途で使用している。同社独自の生産技術により、高発泡倍率と安定した品質を実現し、各用途で高い品質要求に応える製品を提供している。近年、要求品質の高まりに加え、環境対応への強い関心から、主要市場である靴底用途に加え、自動車用途での需要が急激に拡大している。今後、継続的な需要拡大が産業分野を問わず見込まれる。
 機能樹脂事業は、アドバンセルのほか、ポリビニルアセタール樹脂(製品名エスレックB/K)、ポリビニルアルコール樹脂(製品名セルボール)の3製品群を、日(2)、米(2)、欧の世界5拠点で生産しグローバルに事業を展開している。その用途は幅広く、家電やモバイル端末などのエレクトロニクス、自動車、建築といったさまざまな分野で使用しており、その高い品質により、顧客製品の安全性向上や機能性、生産性の改善に寄与するなど高い評価を受けている。今後も、社会課題解決に貢献する高機能で高付加価値な製品の開発・提供を通じて、サステナブルな社会の実現に向けて取り組んでいく。

自動車用シール材用途(イメージ図)

自動車用シール材用途(イメージ図)

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