主要上場ゴム関連企業の24年３月期連結決算が出揃った。20社合計の売上高は３兆６９１０億４６００万円で前年同期比７・７％増となった。20社のうち増収企業は13社となり、前期の18社から減少した。
上場ゴム企業の24年３月期を振り返ると、ゴム産業の主要業界である自動車業界の動向は、半導体など部品不足が解消に向かい、23年度の自動車生産は回復基調で動いた。ただ、年度後半からは自動車メーカーによる品質認証不正問題や能登半島地震による部品供給の影響があった。
一方、いぜん厳しい状況が続くのが半導体関連や射出成形機や工作機械などの業界だ。半導体関連は、市況悪化継続の影響を受けて、スマホや電子デバイスなど電気電子部品の需要が大きく落ち込んでおり、電気電子部品に用いられるゴム部品の販売も減少した。さらに、半導体製造装置関連向けのゴム部品の需要も減少した。射出成形機や工作機械は中国向けの輸出の動きが芳しくなく、これら機械に組み込まれる伝動ベルトなどゴム部品の販売も低調に推移した。
このような状況を踏まえ、24年３月期の上場ゴム企業業績は、それぞれの企業が対面する
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