三井化学の24年3月期通期業績は、売上収益が1兆7497億4300万円で前期比6・9%減、コア営業利益は962億3400万円で同15・5%減、営業利益は741億2400万円で同42・5%減、当期利益は499億9900万円で同39・7%減となった。
5月15日開催した決算説明会で中島一代表取締役専務執行役員CFOは「グローバルでの需要減や原料価格の動向を受けて、石化や基礎化学品などのベーシック&グリーンマテリアルズは対前年度比で大きな減益となったものの、ライフ&ヘルスケア、モビリティ、ICTの成長3領域はいずれも増益となった」と説明した。
セグメント別では、三井EPTなどのエラストマーや複合材料が含まれるモビリティソリューションの売上収益は5400億円で同4・3%増、コア営業利益は577億円で同17・0%増の増収増益となった。モビリティソリューションのコア営業利益の増減要因をみると、数量差で54億円、交易条件で96億円の増益要因となったのに対し、固定費で66億円の減益要因となり合計で84億円の増益となった。
モビリティソリューションのエラストマーは、太陽電池封止材(タフマー)の販売が堅調に推移したことや、価格改定及び為替差、高付加価値品へのシフトにより交易条件は改善した。
また、三井EPTの需要動向については
2024年05月15日