*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
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特集1 エンプラの最新動向を追う
エンジニアリングプラスチックにおけるサステナビリティの取り組み
旭化成㈱ 竹山英伸
1. はじめに
2023年11月にドバイで開催されたCOP28で脱炭素への取り組みが強化された流れの中、我が国もパリ協定の目標達成に向けた動きが加速している。同年4月にGXリーグが発足し、2024年3月現在、既に568社が参画しており、当社もこのリーグに加わり、2030年までの削減目標に取り組んでいる。2050年のカーボンニュートラル達成に向けて、エネルギーの転換、新技術の開発、新規ビジネスの立ち上げ、事業ポートフォリオの見直しなどを行っている。脱炭素関連の大きな投資にあたっては、インターナルカーボンプライス(ICP)を現在15,000¥/tCO2と設定し、施策を進めている。当社は「マテリアル」、「住宅」、「ヘルスケア」の3つの領域で