ポリマーテック21号 エンプラの最新動向を追う スーパーエンジニアリングプラスチックの解重合に挑む

2024年05月09日

ゴムタイムス社

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
*記事で使用している図・表はPDFで確認できます。

特集1 エンプラの最新動向を追う

スーパーエンジニアリングプラスチックの解重合に挑む

(国研)産業技術総合研究所 南 安規

1. はじめに

 昨今、循環経済の確立に向けた研究開発が世界中で取り組まれている。なかでも、プラスチック製品を再利用するマテリアルリサイクル、およびケミカルリサイクルの注目が高まっている。マテリアルリサイクルは有効な技術だが、繰り返すごとにプラスチックは劣化してしまう。一方、ケミカルリサイクルは、材料を化学的に分解して原料を再生、また高価値化する技術である。マテリアルリサイクルとの相補性も高く、今後の発展が強く望まれる。
 ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)やポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリスルホン(PSU)などの

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