BASFがウィスキンド社と パートナーシップ拡大

2024年05月09日

ゴムタイムス社

 BASFは5月8日、同社とShandong Wiskind Architectural Steel Co.Ltd.(ウィスキンド社)が、コールドチェーン(低温物流)用途の持続可能なポリウレタン(PU)サンドイッチパネルの開発における両社の戦略的パートナーシップを拡大したと発表した。
 アジア初のISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)を取得したPUサンドイッチパネルメーカーであるウィスキンド社は、CHINAPLAS2024に同社のバイオマスバランス(BMB)MDIを使用したPUサンドイッチパネルを展示した。
 MDIはPUの主要成分であり、通常は化石由来原料で製造される。同社のBMBソリューションによって、製造に必要な化石由来の有機原料の100%を、生産チェーンにおいて持続可能な形で調達し、認証を取得した再生可能原料に代替することが可能となる。そのため、従来の原料をベースとした通常のMDIを使用する場合に比べて、バリューチェーン全体にわたって顧客の製品カーボンフットプリント(PCF)が大幅に低減する。
 認証を取得した同社の再生可能原料を使用することで、化石由来の製品と同じ品質と特性が得られる。また、従来のPUサンドイッチパネルと同等の優れた断熱特性を備えているため、エネルギー消費の節約、食品の保存、食品廃棄の削減に役立つ。このPUサンドイッチパネルは、庫内の温度安定性において非常に優れ、更に中国で最も厳しい火災安全規制においてパネルのコアフォームは防火等級B1を満たしている。
 ウィスキンド社と同社の提携は2017年に始まった。そして、2019年には、PUサンドイッチパネルのさらなる用途を探求し―、共同マーケティングの潜在的な道筋を探るべく、戦略的パートナーシップを確立した。
 4月26日に閉幕したCHINAPLAS2024において、同社はとりわけ、サステナビリティと共創の分野における最新のイノベーション、コンピテンシー、開発内容を紹介した。CHINAPLAS2024では、同社のプラスチックジャーニーにおけるMAKE-USE-RECYCLE(製造―使用―リサイクル)の各段階に分けて展示し、好評となった。

BASFのバイオマスバランスソリューションを使用したポリウレタン(PU)製の低温貯蔵庫用サンドイッチパネル

BASFのバイオマスバランスソリューションを使用したポリウレタン(PU)製の低温貯蔵庫用サンドイッチパネル

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