UBEがamu社へ 第三者割当増資の引き受けによる出資

2024年04月05日

ゴムタイムス社

 UBEは4月4日、廃漁網のアップサイクルの開発を行うamuへ第三者割当増資の引き受けによる出資を決定したと発表した。
 amu社は宮城県気仙沼市を本拠地とし、設立したベンチャー企業となる。気仙沼の漁業組合や漁業者との連携で培った廃漁網の回収ノウハウをもとに、日本及び海外で回収した廃漁網を活用した新たな製品の提案を目指している。
 同社は長年にわたり、漁網用のナイロンを製造・販売しており、海洋プラスチックの削減は社会的責任のひとつと考えている。amu社が回収する廃漁網を同社が長年培ったエンジニアリングプラスチックの技術開発力で再生し、トレーサビリティが確保され品質が安定した製品を自動車部品などの市場へ供給していく。また、amu社の製品開発のサポートを通じ新たな市場の開拓を進める。
 同社グループでは地球環境問題への取り組みにおいて、GHG排出量の削減に努めるとともに、環境に貢献する製品や技術の開発とその実用化を推進している。環境貢献型製品・技術、ソリューションをより多くのユーザーに提供することで、社会全体のカーボンニュートラルに貢献し、同社グループが2030年に目指す姿である「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」を実現していく。

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