UBEのグループ会社 ポリアミドの認証取得

2024年02月09日

ゴムタイムス社

 UBEは2月7日、同社グループの欧州コンポジット製造拠点であるRepol,S.L.U.において、ポリアミド66(PA66)樹脂DINALONのグレードの一つである「A2X25MI H―4109」が、リサイクル材料含有量に関する認証を取得したと発表した。
 今回の認証は、AENOR(スペイン標準化認証協会)により、プラスチックのリサイクルトレーサビリティと適合性評価およびリサイクル材含有率に関する規格「UNE―EN15343」に基づいて付与されたものとなる。
 同社グループでは初の同認証取得であり、バリューチェーン全体を通じてプラスチックのリサイクルとトレーサビリティを推進する上で重要かつ不可欠な一歩であるだけでなく、プラスチック循環型社会の推進に大きく貢献するものとなる。
 今回認証を受けたポリアミド樹脂 DINALONのグレード「A2X25MI H―4109」は、AENORにより、リサイクル材を最大30%含有していることを検証しており、この認証により、廃プラスチック搬入に関する厳格な管理、残渣の受け入れから最終製品に至るまでのリサイクル材の製造工程におけるトレーサビリティ、認証製品に含まれるリサイクル材の割合、最終的なリサイクル製品の特性が保証される。
 Repolは今後、再生プラスチック含有率 30%以上の工業用および自動車用PA6 製品を追加し、認証範囲を拡大する予定となる。
 世界的に地球環境問題対応が進む中、特にプラスチック廃棄物とそのリサイクル性について関心の高い欧州において、今回の認証取得は、信頼性の高い品質の提供とユーザーのニーズに適切に応えるものとなる。またバリューチェーン全体へ大きなメリットをもたらし、プラスチック資源循環の進展に貢献すると同社グループは考えている。
 同社グループは、ISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)やプラスチックペレット流出防止に関するOCS(Operation Clean Sweep)認証取得に向けた取り組みと合わせ、今後もグローバルでサーキュラーエコノミー(循環経済)への取り組みを加速させていく。

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