合理化効果で営業益7割増 フコクの4~12月期

2024年02月06日

ゴムタイムス社

 フコクの24年3月期第3四半期連結決算は、売上高が662億3300万円で前年同期比9・3%増、営業利益が22億5400万円で69・0%増、経常利益が26億700万円で同4・6%増、四半期純利益が18億4600万円で同3・4%減となった。売上高は自動車メーカーの生産調整による影響の緩和及び為替の影響により増収となった。営業利益は原材料費や燃料費の上昇の影響を合理化や売価反映などにより吸収し増益となった。
 機能品事業の売上高は271億5900万円で同9・3%増、セグメント利益は26億100万円で同36・7%増となった。売上高は自動車メーカーの生産が復調したこと及び為替換算の影響により増収、セグメント利益は合理化効果や原材料価格などの上昇を売価に反映したことにより増益となった。
 防振事業の売上高は281億8800万円で同11・3%増、セグメント利益は15億1900万円で同49・3%増。東南アジア・インド、米国での需要増加及び為替換算の影響、及び合理化効果や金具鋼材費の上昇を売価に反映したことにより増収増益となった。
 ホース事業の売上高は40億100万円で同6・5%増、セグメント利益は5900万円で同47・8%減。受注が好調なことを受けて増収となった。セグメント利益は北米における製品保証関連費用追加計上などにより減益となった。
 産業機器事業の売上高は、国内での医療製品の受注が好調であったものの、中国及び東南アジアでのOA製品の需要低下などにより、24億2700万円で同4・1%減、セグメント利益は、合理化を実施したものの、4億6800万円で同1・9%減となった。
 24年3月期通期予想は前回予想からの修正はなく、売上高は880億円で前期比6・9%増、営業利益は39億円で同94・0%増、経常利益は40億円で同27・4%増、当期純利益は29億円で同35・8%増を見込む。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー