増販効果で営業益は大幅増 豊田合成の4~12月期

2024年02月02日

ゴムタイムス社

 豊田合成の24年3月期第3四半期業績は、売上収益が8042億2200万円で前年同期比14・6%増、営業利益は559億円で同136・0%増、税引前利益は583億4200万円で同145・1%増、四半期利益は412億8400万円で同193・2%増となった。
 売上収益は日本、米州を中心とした顧客の生産台数増加等により増加した。営業利益は増販効果に加えて、米州拠点の収益改善が進展したことや前期までの生産変動に伴うロスの解消、例年以上の原価改善に同社グループをあげて取り組み増益となった。営業利益段階での増減要因をみると、増減販で215億円、材料市況で49億円、合理化で190億円、為替で20億円、その他で20億円の増減要因となった。一方、減益要因は価格改定などで96億円、固定費で84億円となり322億円の増益となった。
 地域別では日本の売上収益は3357億円で同16・1%増、営業利益は133億円(前年同四半期は営業利益8億円)となった。売上収益は顧客の生産台数増加により増加し、営業利益は増販効果や合理化努力等で前年同期を上回った。
 米州の売上収益は2882億円で同19・9%増、営業利益は226億円で同146・1%増。売上収益は顧客の生産台数増加等に寄り増加した。営業利益は増販効果や合理化努力等に増益となった。
 アジアの売上収益は2218億円で同6・1%増、営業利益は178億円で同16・7%増となった。売上収益は中国やアセアンの顧客の生産台数減少はあるものの、インドの生産台数増加等により増加した。営業利益はインドの増販効果等で前年同期を上回った。
 欧州・アフリカの売上収益は259億円で同21・5%増。営業利益は18億円(前年同四半期は営業損失14億円)となった。営業利益は増販効果や一過性要因等により前年同期の損失から黒字に転換した。
 24年3月期通期連結業績予想は前回(23年10月31日)公表した数値を修正した。第3四半期までの実績および主要顧客の生産台数増加等を反映し、売上収益・利益の予想を上方修正した。24年3月期通期連結業績予想は、売上収益が 1兆600億円(前回発表1兆200億円、増減率3・9%増)、営業利益は700億円(前回発表590億円、増減率18・6%増)、税引前利益は730億円(前回発表590億円、増減率23・7%増)、当期利益は510億円(前回発表390億円、増減率30・8%増)を見込む。

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